siiです。
乳がんでホルモン受容体陽性の患者さんには、注射として、閉経前ならLH-RHアゴニスト(商品名ゾラデックス),閉経後なら注射ではなくアロマターゼ阻害薬が使われる、というのがよく聞く話です。もうひとつ経口薬剤のタモキシフェンは、閉経前、閉経後、問わずに使われます。(※)
※アストラゼネカ「乳がんと診断されたあなたへ 治療を始める前に知っておきたいこと」p.35
これに加え、最近、注射剤としてリュープリンSR注射用キット11.25mgという3か月(12週間)紅葉のある薬剤も出て来たようです。その効用はどのようなものなのでしょうか。
作用機構
出典:三共ヘルスケア
次の説明を上掲図を見ながら理解するのがよいでしょう。
LH-RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)は、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)を脳の下垂体前葉から分泌させるホルモンです。FSHはエストロゲンを放出し、LHは黄体化ホルモン[編集部注=プロゲステロン]を放出します。
リュープリンはLH-RHにとても似ているため、注射することで一時的に女性ホルモンが多く分泌されます。女性ホルモンが過剰になると逆に女性ホルモンの分泌を止めるように働きます。
その結果女性ホルモンの産生を抑制して濃度を更年期レベルまで低下することで卵巣機能を抑制し、排卵を止め月経を停止します。
出典:EPARKここ
この作用機構により、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を停止させます。
この効能から、リュープリンSR注射用キット11.25mgは、女性ホルモンそのものを放出しないようにする形で、LH-RHアゴニスト(商品名ゾラデックス)と同じ働きをします。
乳がん時の抗ホルモン剤治療のみならず、子宮内膜症の治療も同時に行われることになります。
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本記事はここまでになります。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。


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